ホアキン・フェニックのアカデミー賞2020のスピーチ書き起こし

アカデミー賞
アカデミー賞2020にて「ジョーカー」で助演男優賞を受賞したフォアキンフェニックスが行なったスピーチが素敵だったので書き起こし、解説を付け加えました。

アカデミー賞2020にて「ジョーカー」で助演男優賞を受賞したフォアキンフェニックスが行なったスピーチが素敵だったので書き起こし、解説を付け加えました。

スピーチ書き起こし

私たちが直面している悲惨な幾つかの問題について、考えてきました。
私たちは異なる目的のために戦っているように見えますが、私には共通点が見えます。

男女不平等、レイシズム、LGBTQの基本的人権、先住民の人権や動物の権利。どれも不公平との戦いなのです。どれも特定の国、人、人種、性別、種が何のとがめもなく、他者を支配して搾取することに対して戦っているのです。

私たちは自然とのつながりを失い、多くの人が自己中心的な価値観を持つという罪を犯している。自然に土足で踏み込み、資源を奪っている。私たちは当然のように牛を人工授精させ、生まれたばかりの仔牛を盗み、母親の悲痛な叫びが聞こえているにも関わらず、本来子どもに与えるはずのミルクを自分たちのコーヒーやシリアルに入れています。

何かを犠牲して、そして諦めることで自分自身を変えることは不安です。しかし、人間には「発明」と「創造性」の才能をもっており、それを愛や思いやりの物差しとして使えば、意思あるすべての生き物と環境に有益な変化を創り出し進化させていくことができるはずです。
私は、これまで悪いこともしてきました。自己中心的で、冷酷だった時も、恩知らずで、一緒に働く人には苦労をかけました。それでも、ここにいる多くの人々が、僕にやり直すチャンスをくれた。そのことに感謝しています。過去の過ちによって誰かを抹消するのではなく、お互いが成長できるよう助け合い、互いを救済に導いていくこと、それが人類の素晴らしさだと思います。

が17歳だった時、こんな歌詞を書きました。
「愛をもって救済へ向かえ、平和が後に続く」

ありがとう。

Joaquin Phoenix Drops F-Bombs in 'Joker' Speech at the Golden Globes

「僕にやり直すチャンスをくれた」の意味

容疑者、ホアキン・フェニックス」(2010年製作)という映画をご存知であれば、もうお分かりだと思います。
簡単に言えば、ホアキン・フェニックスと監督を務めたケイシー・アフレックを含めた数名が、ハリウッドとアメリカ中を巻き込んでドッキリを仕掛けるも、大滑りをしていろんな人を怒らせた過去があります。

しかも、周囲の人たちを困らせてる様子を撮影しており、騒動の後に公開されたドキュメンタリー映画が「容疑者、ホアキンフェニックス」です。

ホアキンが俳優引退宣言。ラッパーになるといい、家族や友人知人を騙し、実際に下手なラップをテレビやライブ会場で披露。当時は、ホアキンは心の病ではないかと疑われるほど大きな騒動となりました。TBSラジオ「たまむずび」でジョーカーを町山智浩が紹介してた時にも、この映画のことを触れてましたね。

Joaquin Phoenix I'm Still Here rap from LIV in Miami
実際のラップの様子

ホアキンはもちろんケイシー・アフレックも干されてしまったのですが、復帰にはケイシー・アフレックの方が時間がかかってましたね。

名監督ポール・トーマス・アンダーソンの「ザ・マスター」(2012年製作)でホアキンは主演を務め、2012年・第69回ベネチア国際映画祭で男優賞を受賞。

奇才スパイク・ジョーンズ監督の「her 世界でひとつの彼女」(2013年製作)でホアキンは主演。本作は、第86回アカデミー賞で脚本賞を受賞。

そしてようやく、ケイシーは2017年『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で第89回アカデミー賞で主演男優賞を受賞。ようやく名誉回復かと思いきや『容疑者、ホアキン・フェニックス』の撮影時に女性への性的暴行を疑われ(すでに示談)、2018年にプレゼンターを務めるはずだったアカデミー賞を欠席しています。

左がホアキンフェ・ニックス、右がケイシー・アフレック
【参考】ケイシー・アフレック、セクハラ事件を語る
ケイシー・アフレック、セクハラ事件を語る
映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』撮影中の不適切な行動に初コメント

ちなみに、ケイシー・アフレックの兄はベン・アフレック。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でケイシーが演じた役は、兄のベン・アフレックの大親友マット・デイモンが元々演じる予定でした。

兄のリヴァー・フェニックスについて

子役としてホアキンとともに活動をし、スタンド・バイ・ミーの死体探しの旅に出た4人組のリーダー格・クリス役を演じる。その後も順調に俳優人生を歩み、インディ・ジョーンズ 最後の聖戦では若い時のインディージョーンズ役も務めた。しかし、1993年23歳の時に薬物の過剰摂取により亡くなった。リヴァー・フェニックスが生前歌っている姿がYoutubeに上がっていました。

River Phoenix movie clips in The Thing Called Love
【参考】没後25年:リヴァー・フェニックスが残した美しき伝説 - SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン)
没後25年:リヴァー・フェニックスが残した美しき伝説 - SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン)
俳優リヴァー・フェニックスが23年の短い生涯を閉じてから四半世紀が経つ。もう二度と会えない代わりに、彼は14の作品を遺した。画面の中で微笑む彼は、永遠に褪せることのない美しさで私たちを迎えてくれる。リヴァーは確かに私たちと共に存在していたのだ。(文・金子裕子/デジタル編集・スクリーン編集部)

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