ネタバレ感想「チャーリーズ・エンジェル(2019年公開)」女性の背中を押す作品

レビュー

映画について

チャーリーズ・エンジェル

2019年製作/118分/G/アメリカ
原題:Charlie’s Angels
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
監督・脚本:エリザベス・バンクス
原案:エヴァン・スピリオトポウロス、デヴィッド・オーバーン
原作:アイヴァン・ゴッフ、ベン・ロバーツ
製作:エリザベス・バンクス、マックス・ハンデルマン、エリザベス・カンティロン、ダグ・ベルグラッド
製作総指揮 :ドリュー・バリモア、レナード・ゴールドバーグ、マシュー・ハーシュ、ナンシー・ジュヴォネン
出演者:クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカ、サム・クラフリン、ノア・センティネオ、エリザベス・バンクス、ジャイモン・フンスー、パトリック・スチュワート

公式サイト

【映画について】1976~81年にテレビドラマとして人気を博し、2000年にはキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという人気女優が集結した映画版も大ヒットを記録した「チャーリーズ・エンジェル」をスタッフ&キャストを一新して再映画化。「トワイライト」シリーズなどで人気のクリステン・スチュワート、「アラジン」のジャスミン役でブレイクしたナオミ・スコット、イギリスの新星エラ・バリンスカが新たなエンジェルたちを演じる。国際機密企業チャーリー・タウンゼント社の女性エージェント組織=通称「チャーリーズ・エンジェル」のサビーナ、エレーナ、ジェーンのもとに、「新開発のエネルギーが兵器化される」という情報がもたらされ、それを阻止すべく3人は命を懸けた戦いに挑む。「ピッチ・パーフェクト」のエリザベス・バンクスが監督を務め、自らも出演。姿を見せないチャーリーに代わり、エンジェルたちに指令を出すボスレー役を務める。

映画ドットコム

鑑賞したキッカケ

キャメロン・ディアスドリュー・バリモアルーシー・リュー出演の2000年公開版「チャーリーズ・エンジェル」を見て、正直今の時代にどうしてリバイバルするのか不思議でした。あまり興味がなかったのですが、調べると監督・脚本・製作・出演がエリザベス・バンクスじゃないですか!彼女が過去に製作・監督を務めた『ピッチ・パーフェクト』シリーズが大好きなのと、また大好きなTBSラジオの「アフターシックスジャンクション」で映画批評コーナー「ムービーウォッチメン」の課題作品なったこともあり映画館にて鑑賞してきました。

エリザベス・バンクス

あらすじ

国際機密企業チャーリー・タウンゼント社の特殊エージェント”エンジェルズ”は世界平和のために各国で暗躍する悪と戦っている。少し頼りないサビーナ(クリステン・スチュワート)としっかり者のジェーン(エラ・バリンスカ)の新しい任務は、エンジニアのエレーナ(ナオミ・スコット)が開発した新エネルギー“カリスト”の兵器利用を阻止すること。

サビーナ
サビーナ

クリステン・スチュワート|エンジェルズ、自由奔放な<変装のプロ>

ジェーン
ジェーン

エラ・バリンスカ|エンジェルズ、武器のエキスパート<元MI6エージェント>

エレーナ
エレーナ

ナオミ・スコット|依頼主、新エネルギー“カリスト”を開発した<天才エンジニア>

会社から“カリスト”回収しようとすると、すでに誰かによって盗まれていた。さらに、チャーリー・タウンゼント社の同僚を待ち受けしてた殺し屋に殺され、仲間に裏切り者がいることが発覚。敵を欺くため、信頼できる”ボスレー”のレベッカ(エリザベス・バンクス)と敵を追ってトルコに移動するも、寸前で敵と新エネルギーを逃してしまう。また、レベッカが姿を消し、引退したはずの元”ボスレー”のジョン(パトリック・スチュワート)が姿を表す。

レベッカ
レベッカ

エリザベス・バンクス|元エンジェルの女ボスレー<ボズ> 何かと怪しい人その1

ジョン
ジョン

パトリック・スチュワート|謎の人物チャーリーとのパイプ役<ジョン・ボスレー> 何かと怪しい人その2

ボスレーとは、国際機密企業チャーリー・タウンゼント社のボス「チャーリー」の声をエンジェルズに届ける、いわばエンジェルズたちの上司。

感想 ※ネタバレ

よかった点

冒頭のシーンとオープニングです。

チャーリーズ・エンジェルズの意味は「チャーリーの天使(女の子)たち」というような意味です。チャーリーは声だけで彼女たちに任務を伝える、組織のボスで、そのボスに従ってエンジェルズたちは特殊工作員として世界各国で悪者を退治していきます。2000年の映画ではお色気で敵を油断させるようなシーンも多く、今見ると少し古いカンジがします。また、”チャーリーズ”つまり”チャーリーの”というのは、エンジェルズたちが所有物のようにも聞こえるので、現代の価値観とは合わないようにも思います。

キャメロン・ディアスがブリーフ姿で踊ってるシーン。代表作「メリーに首ったけ(1998年製作)」で演じてたキャラクターにも通じるところがある。
Charlie's Angels (2000) – Trailer
2000年製作版の当時の予告編。

本作の冒頭シーンでもサビーナがドレスを着て悪役(クリス・パン)を誘惑するシーンがあります。そこでこんなセリフが

<span class="fz-12px">悪役</span>
悪役

僕の選んだものを食べて、僕の意見に従えばいい

サビーナ
サビーナ

私は、自分で選ぶわ

CHARLIE'S ANGELS – First 10 Minutes From The Movie (2019)
英語ですが、本編冒頭10分を見ることができます。

このシーンでこの作品が過去の「チャーリーズエンジェルズ」とは違う、女性たちへの応援賛歌である姿勢が感じられました!

お色気で悪役のミスを誘うのではなく、本作では格闘・ガンアクションで戦うシーンばかりです。女性だってアクション映画が好きな人いっぱいいるので、そういった誰が見てもワクワクできる映画になっているのではないでしょうか。また、監督のエリザベスバンクス自身が本作についてこうインタビューで答えています。

特別映像<エンジェルの絆>編『チャーリーズ・エンジェル』2月21日(金)全国ロードショー #チャリエン

冒頭のシーンがひと段落した後にオープニングが流れるのですが、世界各国の女の子たちが”一般的に男の子のやること・好きなこと”と思われがちな激しいスポーツや理科の実験などを楽しむ姿がたくさん写り、冒頭でのサビーナのセリフである「自分自身で選ぶ」という性別で役割を決めずに自分の意思を大切にすることのメッセージを強く表現しているオープニングになっており、よかったです!

左から、クリステン・スチュワート、エラ・バリンスカ、ナオミ・スコット

また、キャストのクリステン・スチュワートエラ・バリンスカのキャラクターと演技が素晴らしい。クリステン・スチュワートの本作の役をみて連想したのは、CIA捜査官役の「エージェント・ウルトラ」。これまで、女性らしいキャラクターが多かったように思うのですが、今回はベリーショートでボーイッシュな服装がめっちゃ可愛いです。

また、180cmで11頭身かと思うくらいのスタイル抜群かつ、陸上競技の経験者でもあるエラ・バリンスカの引き締まった体から出るアクション演技は本当にサマになっててカッコ良かったです。惚れてまうやろ。。。
アラジンで王女ジャスミンを演じたナオミ・スコットは、今回は天才エンジニアで少し天然の演技が可愛かったです。

  • ボーイッシュ(というより中性的)なクリステン・スチュワート
  • 強さと賢さで男を落とすエラ・バリンスカ
  • 天才研究者として活躍するナオミ・スコット

どれもこれまで女性スパイに求められてきたセクシーや色気、弱さ、”添え物”ではない、キャラクター造形は、現在公開するに相応しい内容だと思います。

残念だった点(※ネタバレ含みます)

本作が大好きな方々には申し訳ないですが、アクションスパイものとしてどうかと言われると少し物足りなさを感じました。それは大きく2点です。

  • 裏切り者が分かるシーンがあっさりしている

結構重要なシーンだと思うのですが、まず怪しい人が2人しかいないので、どちらかが裏切り者なのだとすぐにわかってしまいます。一応、途中まで裏切り者はエリザベス・バンクスパトリック・スチュワートかわからないようにしてます。しかし、エリザベス・バンクスが任務の途中で何も言わず消えて裏切ったようなミスリードのシーンがあるのですが、その理由がショボい。「電話できなくてごめん」とか言ってましたが、大事な任務なのになんで電話しないのか、消えてから結構時間が経っているようなカンジだったので、いつでも電話できたと思うのですが。

  • ラストシーン、一番の悪役を追い詰めるシーンが弱い

ラストにパトリック・スチュワートを追い詰めるシーンでは、クリステン・スチュワート、ナオミ・スコット、エラ・バリンスカとエリザベス・バンクスが多勢の敵に囲まれれてピンチになるのですが、潜入していた仲間たちが暗闇であっさりと全員倒してしまうためカタルシスが生まれません。アクション映画において、ラスボスをボッコボコにするのが一番の見せ場だと思うのですが。。。あれですかね、パトリック・スチュワートがお爺ちゃんなのであまりボコボコに暴力を振るうと見てられないってのもあるんですかね。

おまけがあった!

しかし、「ピッチ・パーフェクト」シリーズ好きの私には、最後にテンションが上がるシーンがありました!

本編、うまく過去作の出演者たちの映像が映るシーンが散りばめられています。冒頭、パトリック・スチュワートが国際機密企業チャーリー・タウンゼント社を引退する際にお別れムービーが流れるのですが、ここに歴代のエンジェルズが映ります。もちろん、キャメロン・ディアスも写ってます!

ラストで一旦暗転した後におまけムービーがついているのですが、ここでは(おそらく)ドラマシリーズの俳優たちがカメオ出演してます。そこで、飛行機から落下訓練をするシーンではエリザベスバンクスが監督も務めた「ピッチパーフェクト2」で一躍売れっ子となったヘイリー・スタインフェルドがカメオ出演しているので、暗転しても席を立たずに最後まで見るのがオススメです!

ここのシーンで、飛行機の中で訓練生としてヘイリー・スタインフェルドがでてきます。最近のヘイリーの出演作で有名なものだと「バンブルビー」「スウィート17モンスター」でしょうか。
左からエリザベス・バンクス監督&ヘイリー・スタインフェルド/『ピッチ・パーフェクト2』(C)Universal Pictures

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